9月4,5日と県議会超党派で構成される勉強会ウィング21の県外視察
で、愛媛県の伊方原子力発電所に行ってきました。

朝8時に県庁を出発して、伊方原子力発電所に着いたのが、14:00。
途中休憩、昼食の時間がありましたが、四国の東の端から西の端までの移動でした。

セキュリティーがかなり厳しく、本人確認のため、顔写真入りの身分証明書が必要で、
それがないと、随行して頂いた四国電力の徳島支店長でも入ることが出来ません。

しかも、ゲートは二重のチェックで、検査官が車内に乗り込んでの手荷物検査もあります。
入場チェックだけで10人を超す人が24時間体制で働いています。

原子力発電は、蒸気の力でタービンを回して発電します。原子炉でウランを核分裂させ、
その時に出る熱で蒸気を発生させ、タービンを回して電気を作ります。日本の原子炉には
加圧水型と沸騰水型の2つのタイプがあり、福島は沸騰水型で、伊方は加圧水型だそうです。

加圧水型は、原子炉内の水をそのまま沸騰させて蒸気を発生させる沸騰水型と違い、原子炉内とは
別系統の水を蒸気にするため、放射能汚染された水が外部に出にくくされています。


3号機の原子炉格納容器(写真最下段)は内径40m、全高77m、厚さ4cmの鋼鉄でできた巨大な容器
の内部で、中には原子力発電所の心臓部である原子炉容器(写真中央)や蒸気発生器を収納しています。
周囲は厚さ1.4mの鉄筋コンクリート壁で覆われています。昭和61年に事故を起こしたチェルノブイル
発電所には原子炉格納容器がありませんでした。


原子炉容器には燃料集合体や制御棒が収められています。

大きさは3号機の場合、高さ約12m、直径約4m。157気圧、約300゚Cの高温高圧状態に
耐えられるよう、厚さ約20cmの鋼鉄でできています。

東日本大震災を受けて、浸水を防ぐために、伊方地方で想定される津波高は満潮時で海抜
4.3mに対し、主要設備は海抜10mの高さに設置され、電源を確保するために配電線を
海抜95mの変電所から新たに配電線を敷設し、各号機に2台ずつの非常用ディーゼル発電機
も備えています。この発電機で全電源が落ちても約1ヶ月は電源を確保することが出来るそうです。

このほかに2重3重の安全対策が施されており、冷却水の確保のために新たに配管をしたり、
消防自動車の配置、海水を吸い上げる水中ポンプの設置等、あらゆる事を想定されていました。

3台とも停止状態ですが、いつでも再稼働が出来るようにスタンバイをしています。
1700名の社員の方が普段と変わらず勤務されており、研修所では発電所の保修員を対象に、
分解・検査・修理などの実技訓練もされています。

そのため、伊方発電所は毎月100億円の赤字だそうです。

停止状態が暫く続けば四国電力は大丈夫でしょうか?

将来的に原発ゼロが検討されていますが、再生可能エネルギーと節電で日本経済に必要な電気量
がまかなえるのでしょうか。また、廃炉にした核燃料をどのように処理するのかでしょうか?

たくさんの課題に対し、保身ではなく国民のための協議をかさねてほしいものです。

伊方発電所では写真撮影が出来ないので、松山市内にある四国電力原子力保安研修所の模型を
撮影してきました。

ウィング21県外視察 1

ウィング21県外視察 2

ウィング21県外視察2

2012.09.06 Thu l 未分類 l コメント (0) トラックバック (0) l top